グロウテントを使ったマイニングリグの排熱・騒音対策

2021年7月23日

グラフィックボードからの排熱・騒音対策として、グロウテント(グロウボックス)でのマイニングリグを管理する環境を構築してみました。

海外のマイナーには排熱対策として一般的みたいですが、日本の記事はなかったので、その内容を紹介したいと思います。

運用状況

こんな感じで運用しています。

グロウテント外観
グロウテント内部のマイニングリグ

1000Wくらいのリグですが、エアコンなしで夏場の日中でもGPU 50後半~60℃代で稼働してくれています。

なぜグロウテントで運用?

もともとグロウテントは室内で植物を栽培するための商品ですが、実はマイニングリグの設置場所として求められる環境を兼ね備えています。

マイニングリグ設置場所に求められる機能

  • グラフィックボートからの発熱、LEDの光 ← 耐熱・耐火性、遮熱性、遮光性 
  • リグの設置、(最悪の場合)消火できるか ← 耐久性、防水性 
  • 排熱対策 ← 通気口、ファンの設置場所(充分な換気、エアフロー)

グロウテントは、白熱灯やLED照明下での栽培を想定しているため、耐熱性・遮熱/遮光性のある丈夫な生地でできていて、湿気対策のための通気口・ファンの設置場所も備えつけられています。

初めてこのアイデアを見たときはよく考えるなーと感心しました。

必須パーツの選び方

グロウテント

  • メーカー、サイズにより7000~20000円くらい。
    ちゃんとした室内栽培用品専門のメーカーのは高い。
  • 吸排気口のサイズは要確認(だいたいインチ表示)。
    これによって買えるダクトファン・ホースのサイズが決まります。
  • 透明な窓があると中を確認しやすくて良い。

ダストファン・ホース

  • ホースを経由して排気するので、高静圧タイプのものを選ぶ(ダクトファンとかインラインファンとかいうやつ。換気扇では押し出す力が弱いかも?)
  • 安いけど高消費電力で、風量調整が少ない「ACモーター」か、高いけど省エネで、無段階風量調節可能な「DC・ECモーター」がある。
  • 電源スイッチ or 風量調整スイッチがあらかじめ付いていると楽(自分で配線する必要があるタイプもある)
  • ダクトファンとホースのサイズが合うかは要確認。
  • ある程度の耐熱性(60℃以上)があると安心。

今回使ったもの一覧

とりあえず以下のものを買えば、同じ環境が構築できます。

まずはコアとなるグロウテント。窓があって、そこそこ大きい、安めのもの(7000円弱)を購入しました。

ダクトファンは24時間稼働するものなので、高くてもちゃんとしたメーカー(ACinfinityやHon&Guanが有名)を選びたいと思い、ACinfinity製のECモーターのもの(1.2万円くらい)を購入。長く使えば電気代でペイできると期待。

固定&接続部分から空気が漏れないようにするためにダクトテープを使いました。通常のテープだと熱で剝がれてしまったので、耐熱アルミテープをおすすめします。

万が一に備えて自動消火ボールも買いました。最悪の事態(リグからの出火)が起きた場合、換気量の多いグロウテント」内は一気に火が燃え広がり、火事の危険性が高まります。安心を買う意味でもあった方がベターと思い、設置しました。

今回、僕はエアコン用の配線穴を排気口にしたので買いませんでしたが、そのようなものがない場合は窓用ダクトパネルで作れます。あとは100均の換気扇用フィルターを埃の侵入防止として使っています。

総額2.5万円ほど…!!

エアコンで冷却しようと思ったら、ひと夏でこれくらいしますかね…?そう思えばマシと思ってます。

組み立ててみる

説明書通りに進めれば特に苦労なく設置できました。

まずはグロウテントの組み立てから。

グロウテントの組立①
グロウテントの組立②

上部にダクトファンを取り付ける。

ダクトファンの取り付け

強力ダクトテープで、排気用ホースを外部とつながっている穴に固定。

この穴は本来エアコン用の配線穴でしたが、ちょうどエアコンがない部屋だったので利用しました。

あとは内部に自動消火ボールとマイニングリグを設置して完了。

電気はエアコン用のコンセントから確保しています。エアコン用コンセントは、部屋のコンセントとブレーカーが別ですし、少し電圧が高いので電力変換効率も良くなるのを期待しています。

以上、グロウテントによるマイニングリグの排熱対策でした。

参考:デスクトップPCの消費電力を最小限にするためのパーツ選定&運用