Jupyter Labカスタマイズ:Rstudio・Spyder風のデータ分析しやすい画面設定にする

2019年11月21日

一番最初に使いはじめたプログラミング言語はR言語でした。そのIDE「Rstudio」はプログラミング初学者にも扱いやすく、すごく気に入ってました。PythonにおけるRstudio的なIDE「Spyder」も同様です。

しかし、Dockerで構築した機械学習環境ではSpyderのようなGUIソフトを動かすのが(自分にとって)難しかったため、今回Jupyter labをRstudioやSpyder のように使いやすく設定することにしました。

Jupyter Labとは

Jupyter Labは、Jupyter notebookの後継となるデータサイエンス向けのIDEです。今後はJupyter notebookの開発は一旦終了し,Jupyter Labへ移行していくそうです。
Jupyter Labについては以下の記事を参考にさせて頂きました。

設定後の目指す姿

Jupyter Labをより使いやすくするために、SpyderやRstudioでお馴染みの画面設定にしたいと思います。

欲しい機能は↓

  • Jupyter Notebookのウィンドウ
  • コンソールウィンドウ
  • 変数エクスプローラー
Jupyter LabをRstudio (Spyder)っぽくセッティングした後の理想
Jupyter Labセッティング後の理想はこんな感じ

設定方法

1.Jupyter Labと拡張機能のインストール・有効化

参考ドキュメント:JupyterLab Documentationjupyter_contrib_nbextensions

# 拡張機能を使うために前もってNode.jsをインストールする必要がある
conda install -c conda-forge nodejs
# 続いてJupyter Labと拡張機能をインストール
# pipの場合
pip install jupyterlab
pip install jupyter_contrib_nbextensions
# condaの場合
conda install -c conda-forge jupyterlab
conda install -c conda-forge jupyter_contrib_nbextensions
  1. インストールしたら「jupyter lab」を実行する。
  2. Jupyter LabのCommandsタブから の検索窓から「Enable Extention Maager」を押して、拡張機能を有効化する
  3. 左側のタブに「Extensions」が追加されているので、「jupyterlab_variableinspector」( 変数エクスプローラとなる機能) を検索し、インストールをクリック。
Jupyter Lab, Variable inspector有効化
Variable inspectorを有効化する

2.Notebook・コンソールウィンドウ・変数エクスプローラ画面の設定

  1. Jupyter LabのLauncherから「Notebook」を開く。
  2. Notebook上で右クリック → 「New Console for Notebook」と「Open Variable Inspector」をひらく。
  3. 適当にウィンドウを配置する。
Jupyter Labの設定
Variable inspector

Notebook画面、変数エクスプローラ、コンソールウィンドウ、ファイルエクスプローラが一望できて良い感じになりました。

コンソール画面では、デフォルトだと「Shift+Enter」でコードが実行されるのでちょっと面倒です。Enterのみで実行できるように「Setting」→「Console Run Keystroke」→「Execute with Enter」を選択しておきました。

その他

入力補助

コードを入力中に「tabキー」で候補が表示、補完されます。

Jupyter lab 入力補完
tab: 入力補完

検索と置換

「Ctrl+F」で検索画面(Find)が出ます。左にある矢印をクリックすると置換(replace)もできます。

Jupyter lab 検索と置換
Ctrl+c : 検索と置換

以上です!