PyCharm+pipenvでPython開発環境の構築【Windows10】

2020年5月10日

データ解析、機械学習、ディープラーニング内で収まればAnaconda環境で十分でしたが、スクレイピングやAPI利用などもやってみたくなりました。そうなるとcondaではフォローしていないパッケージのインストールも増えてきたため、思い切ってAnacondaを卒業して、純粋なPython(”VanillaPythonと呼ぶらしい)で環境を再構築することにします。ここでは、その手順を残しておきます。

Windows10でPyCharm+pipenvのPython環境の構築する方法

まずAnaconda等が入っている場合は、素のPythonをインストールする前に削除しておきます。

Cコンパイラのインストール

numpyなどをpythonパッケージをインストールする時には、Anacondaでは包含されていたCコンパイラが必要になります。

Pythonの拡張モジュールをインストールする際に、Cコンパイラが必要となる場合があります。WindowsではCコンパイラが添付されていないため、必要に応じて別途インストールします。

python japan:Cコンパイラのインストール

方法はこちらになります。

Cコンパイラのインストール方法

VanillaPythonのインストール

① 以下から、OSにあったpythonインストーラーをインストールしてくる。

https://www.python.org/downloads/

Windows10 64bit向けのPython 3.7.7 (リリースMarch 10, 2020)のWeb経由のインストーラーはこちら→Windows x86-64 web-based installer

② ダウンロードしたら起動し、「install launcher for all users」と「Add Python x.x to Path」にチェックして「Install Now」を選択。

pipenvのインストール

① コマンドプロンプトを開き、py -m pip install pipenvと入力

※「Could not build wheels since package wheel is not installed」というエラーが出る場合は、py -m pip install wheelでwheelをインストールする。

PyCharmのインストール

こちらを参考にしました。

PyCharmのインストール方法(Windows)

PyCharm+pipenvを使えるようにする設定

PyCharmのプロジェクトとしてpipenv環境を作成する

  1. PyCharmを開く → 新規プラジェクトの作成。
  2. プロジェクト・インタープリター:「Pipenv」を選択。
  3. ベースインタープリターにインストールした素のPythonを指定。
    自分の場合は「C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Python\Python37\python.exe」
  4. Pipenv executableにインストールしたpipenvのpathを指定
    たいていPython下のフォルダにある。自分の場合は「C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Python\Python37\Script\pipenv.exe」
  5. 作成をクリック

作成したpipenv仮想環境へのパッケージのインストールは、プロジェクト内の「ターミナル」(デフォルトで下の方のタブにある)からpip installで行えます。