ルクセリタス(Luxeritas)のおすすめポイントと欠点

2018年12月21日

Luxeritasが無料の国産Wordpressテーマで最強に感じた

現在WordPressテーマにルクセリタス(Luxeritas)を使用しております。
これまでに無料テーマは3回ほど変更し、ルクセリタスに落ち着きました。

作者の公式ページでもいろいろ特徴が紹介されていますが、自分が使っていたり調べたりして「これは…」と思ったオススメポイントと弱点をまとめてみます。

WordPressで無料のいいテーマがないか探している方に、選定の参考になればと思います。

Luxeritasの良いと思った点

SEO最強テーマ「Genesis Framework」の構造を模倣

「Genesis Framework」とは、Google検索エンジン開発の主力であった「マット・カッツ」氏が自身のブログに使っている、SEO最強のWordPressテーマです。

Genesis Frameworkは英語圏が主体のため日本における利用者は少ないですが、海外の検索上位ページのほとんどがこのテーマで作られているほどだそう。

ルクセリタスはこの「Genesis Framework」を解析して、そのSEOに強い部分のみを抽出しているそうです。つまり世界最強のテーマと同等以上のSEO対策が行われているテーマといえます。

実際10記事未満だった開発当初の本ブログでもいくつかの記事がGoogle検索上位にちゃんと表示されてました。

参考:Luxeritas 開発者がオススメする有料 WordPress テーマ

最速レベルの表示速度

Luxeritasを使用している公式ページは、Google Pagespeed Insights 、GTmetrix によるスコアはいずれも99-100点とほぼ満点の速度です。軽量・高速を謳う海外製テーマを使用したことがありますが、それでもそこまではいきませんでした。

いくつか他テーマをPageSpeed Insightsで速度計測したところ、以下のポイントが問題となっていました。

  • レンダリングを妨げるリソース
    • HTML・CSSの読み込みによる遅延
    • Javascript の読み込みによる遅延
      (jquery.js やjquery-migrate.min.js等)
  • 重い画像

Luxeritasでは、これらの問題に対して以下の対応によって表示を高速化しています。

  • HTML・CSS・Javascript の圧縮・結合
  • 非同期読み込み

実際にこのブログでも別テーマでは60-70点程度のスコアだったのが、Luxeritasでは特別な設定せずともを90点以上の良スコアでした。

完全レスポンシブ、AMP 対応

Bootstrapによるレスポンシブデザイン

何も意識することなく作成したサイトをスマホやタブレット、PCいずれにおいても統一的に表示させることができます。

これにはBootstrapというレスポンシブデザインに対応させるためのフレームワークをベースに用いていますが、Bootstrapはファイルサイズが重いという欠点があります。ルクセリタスではその機能を必要最低限に絞り、軽量・高速化しています(もちろんBootstrapのフル機能を使用する設定も選択できます)。

AMP(Accelerated Mobile Pages)

AMPとはモバイルでページを高速表示させるための仕組みのことです。約4倍、表示が早くなるそうで、SEO的にも有利です。

ただAMPでは高速化の代償にページデザインが崩れたり、Google search consoleでエラーが出ることがあります。このような場合に、該当ページだけAMPを無効化してやりすごしたりでいきます。

AMP 対応(プラグインでは実現できない多機能 AMP)

自由にデザインをカスタマイズできる

デザインのカスタマイズ性、機能に関しては挙げきれないほど充実してます。デザイン面では、文字色やリンクカラーからサイドバー構成、カラム構成、ヘッダー&フッターも自由に編集できます。機能面では、高機能エディタ、ショートコード登録機能、高速化設定などプラグイン不要で充実したものがそろっています。

子テーマの編集機能が使いやすく、wordpressのダッシュボードから直接以下のファイルを編集できます。

  • style.css
  • Headタグ/フッター
  • アクセス解析用(head、body)
  • functions.php

アクセス解析用にhead、bodyへ書き込めるのは、google search consoleやgoogle analytics, google adsense等のコードを貼り付けるのに便利でした。
プラグイン「Insert Headers and Footers」の高機能版が標準でついてるイメージです。

Luxeritasの苦手な点

無料でここまで高機能なテーマ(正直、国産有料テーマより優れている印象)に対して、欠点をいうのは非常におこがましいのを承知してはいます。あえて挙げるとすれば・・・

標準のデザインがシンプル

有料テーマは自分でいじらなくてもカッコいい見た目のサイトがすぐに出来上がります。一方でルクセリタスは、使用者が好きにカスタマイズしやすいようシンプルなデザインになっています。そのため、おしゃれブログを作ろうと思ったら、1から作成する労力とセンスが必要です。

この点は、シンプルなブログにしたいのであれば自分で十分対応可能なため気にするほどではないかと思います。また、今はネット上にcssのコード例がたくさんあるので、相当凝ったものでなければ初心者でもstyle.cssを編集して十分対応できます。

ちなみに最近、デザインファイル機能という「Luxeritasをベースに着せ替え的にブログデザインを変更する」機能が追加されました。2018年12月現在では6種10個のデザインファイルがあります。

フッターに提供元が表示される

ルクセリタステーマではフッターに「WordPress Luxeritas Theme is provided by “Thought is free".」の文言が必ず入ります。無理やり消そうとするSEOが悪化したり、テーマ自体が使えなくなったりする可能性があります。これに関しては開発者のルナさんから提供元表示消去プラグインが5230円で販売されています。

多くの有料テーマが1万円弱するのを考えると、有料テーマ級の機能でこの値段はだいぶ良心的ですね。

以上、ルクセリタスを実際に使ってみた感想です。テーマ選定の参考になればと幸いです。