「バックアップと復元」の代替に：無料版AOMEI Backupperのレビュー
Windows標準の「バックアップと復元」は、10からMicrosoft非推奨の機能となりました。
本家サイトでも
他のベンダーからのディスク全体のバックアップ ソリューションの使用をお勧めします。
Windows 10 Fall Creators Update で削除または非推奨になった機能
と言われる始末。
システムの復元が正常できないという報告もあります。
しかも、重くて使いにくいという状態。
（ Windows「バックアップと復元」が重いので対策した。）
そこで「バックアップと復元」の代替ソフトとして、 無料版AOMEI Backupperを使ってスケジュールバックアップをやってみます。
AOMEI Backupperのおすすめポイント
有名な フリーのバックアップソフトとして、
・EaseUS Todo Backup（イーザスソフトウェア社）
・AOMEI Backupper（AOMEI Technology社）
がある。どちらも「ファイルのバックアップ」や「データ完全消去」「パーティションの管理」等、HDD/SSDの管理に関して強みを持つ企業によるもの。
開発元の会社 AOMEI Technology については以下、HPより
当社は2009年からこの分野の研究を開始し、成果を上げてきました。
https://www.backup-utility.com/jp/
当社は、アメリカ、イギリス、イタリア、フランス、ドイツ、シンガポール、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、インドなどの国に高品質のソフトウェアサービスを提供しています。我々のプロフェッショナルチームのメンバーは企業、大学、政府、金融機関、ITエージェント、個人ユーザ、商用ユーザなどの顧客に優れたファイルシステム、バックアップ、復元、パーティション管理などのソフトウェアを提供するため日々努力を続けています。
2009年創業と新しいながらも世界各国で使われ、IT企業や政府にも利用されています。
無料で使える機能の面ではAOMEI Backupper Standard と EaseUs Todo Backup Freeの比較にもある通り、AOMEIの方が豊富なよう。
また、いろいろとレビューなどを調べてみると、特にほかの無料ソフトと比べて「システムの復元」や「ブートディスク作成」を安定して行えるという口コミが多かったように思います。せっかくバックアップをとっておいても、それが機能しなければ意味がありません。安心して「復元までできる」実績があるというのはいいですね。
無料版でできること
基本的に無料版でも「バックアップと復元」でできることはカバーされている。
- システム、ディスク、パーティションのバックアップ
- ファイル／フォルダバックアップ/同期
- 復元
- 自動バックアップ（フル/増分）
- バックアップファイルの圧縮
増分というのは、1つ前のバックアップファイルからの変更部分のみを保存していく感じのバックアップ方法で、容量の節約につながる。
よく「空き容量がいっぱい」になって、バックアップができないことがありますが、増分バックアップはその対策になります。
ただ途中のファイルが削除されてしまうと、その時点以降のバックアップは復元できなくなってしまうので注意。
- ディスク/パーティションクローン
HDDからSSDに移行するときはシステムクローンを使いますが、無料版ではできない模様。ただし、システムバックアップの復元先をSSDにすることで間接的にはできる。
- Windows PE＆Linuxブータブルメディアの作成
（起動ディスクの作成ができます。）
スケジュールバックアップをやってみる
「バックアップ」→「システムのバックアップ」を選択
バックアップファイルの圧縮率も、なし・ノーマル・高が選択できる
スケジュール設定や増分バックアップ設定も可能。
結果
作業：システムバックアップ
バックアップ対象：Cドライブ（全110GB）
かかった時間：10分程度
バックアップ後の容量：70GB（圧縮レベル中）
バックアップ中はパソコンのフル稼働している感じでしたが、その分終わるまでの時間もかなり早め。データの復元も問題なくできる。
唯一の難点は、無料版には古いバックアップファイルの自動削除がないこと。
何度もしてるとディスクの空き容量が足りなくなって、バックアップできないということになるので定期的な削除が必要になります。
システムのバックアップは月1程度でいいというのであれば、増分＆圧縮で容量を節約してできるので年一くらいで手動削除するか、もしくはよくセールをやっているので2000円程度になった時に買うか、になります。
また、差分でのスケジュールバックアップは有料機能です。差分はバックアップは、初回の保存ファイルを基準にして、そこからの変更を毎回記録します。増分のほうが容量節約につながるので特にこだわりがなければ問題ないと思います。