【2021年】イーサリアム(ETH)マイニングプールの比較とおすすめプール

2021年7月18日

イーサリアムに対応したマイニングプールの中からおすすめのプールを紹介します。ゲーマー・クリエイター(映像編集者)・機械学習エンジニア・個人マイナーなど、グラフィックボード(GPU)を1~10枚程度所有する方向け記事です。プール選びの参考にしてもらえれば幸いです。

(2021年10月追記)
中国当局の取り締まり強化によりSparkpoolが閉鎖したため、おすすめから削除しました。

マイニングプールの選択基準

マイニングプールを選ぶにあたっては収益性が最も重要ですが、ある時点の報酬の多さだけでは正直あてになりません(その数日間だけたまたま多く報酬を掘り当てている場合があるからです)。

そのため、以下の観点から総合的に判断する必要があります。上3つは理論上の収益性の高さに関係します。

  • プールの総ハッシュレートの大きさ(=収益の安定性)
  • プール手数料、最低出金額(=報酬の高さ)
  • 報酬の分け方(=報酬の高さ)
  • その他良いオプションがあるかどうか

それぞれの詳細ついては下の記事で説明しています。

ETHのマイニングプール一覧

現在たくさんのプールが稼働しています。ハッシュレートのシェアが充分に大きいトップ10前後のプールについて、規模が大きい順にリスト化してみました。

各マイニングプールの総ハッシュレート
(引用:https://miningpoolstats.stream/ethereum
マイニングプール報酬の振り分け方プール手数料最低出金額
(ETH)
Hashrate (TH/s) 全体に占める
Hashrateの割合
1 ethermine.orgPPLNS1 %0.1129.9 26.3%
2 sparkpool.comPPS+1 %0.1105.1 21.3%
3 f2pool.comPPS+2 %0.144.7 9.0%
4 hiveon.netPPS+0 %0.136.3 7.3%
5 beepool.comPPLNS1 %0.0827.9 5.6%
6 2miners.comPPLNS1 %0.0524.0 4.9%
7 nanopool.orgPPLNS1 %0.0521.7 4.4%
8 miningpoolhub.comPPLNS0.9 %0.0116.5 3.3%
9 spiderpool.comPPS+1.5 %?13.0 2.6%
10 binance.comPPS+0.5 %09.7 2.0%
11 ezil.me + ZILPPS+1 %0.058.0 1.6%
12 flexpool.ioPPLNS0.5 %0.017.7 1.6%
13 poolin.comPPS+1 %0.26.6 1.3%
ETHマイニングプール一覧 (ハッシュレートのシェアが大きい順:2021年7月時点)

おすすめのETHマイニングプール3つ

上記リストからおすすめのものを紹介いたします。

Binance Pool

  • PPS+方式。プール手数料は0.5%で、ほかのプールよりも割安
  • 提供したハッシュレートに応じて毎日報酬が口座に支払われる(最低出金額まで貯まるのを待つ必要なし)
  • プールと取引所のウォレットが送金手数料0で繋がっている(すぐにトレード可能)

バイナンスプール最大のメリットは、バイナンスという世界最大の仮想通貨取引所とつながっている点です。掘ったコインを出金手数料0で口座に移動できるため、随時換金/トレードしたり、ステーキングしたりできるメリットがあります(ETHステーキングすれば年5%程度のステーキング報酬が入ってくるなど)

Hiveon Pool

  • PPS+方式。プール手数料はなんと0%、最低出金額は0.1ETHと平均的
  • 出金手数料は運営側が負担
  • 無効なシェアも報酬対象になる

こちらはHiveOS利用者に特に向いているプールです(HiveOSの場合はHive on pool以外で掘る場合、OS使用料が月3ドル発生するため)。といっても、プールとしては十分優良です。

面白いの点は、無効なシェアに対しても報酬が支払われます(有効なシェアの半分)。例えば提供したハッシュレートのうち、98%がvalidで、2%がstaleの場合、99%分の報酬が受け取れます。

理論上は報酬が全プールで一番いいはずですが、収益性ランキングでは4-8番あたりをウロウロしています。送金手数料が運営負担とはいえ、結局それらは運営費として報酬分配前に引かれるため、低くなっているのでは?と思っています(送金手数料をみんなで負担している状態?)

FlexPool

  • PPS+方式。プール手数料は0.5%で、ほかのプールよりも割安
  • 送金手数料がユーザー負担な分、マイニング報酬が高め

私は使ったことがありませんが、Twitterなどを見ていると結構人気なマイニングプールです。

送金手数料は自己負担ですが、純粋なマイニング報酬の受取額でいえば3つの中で一番高く、プールにある程度貯まるまで預けておくのに抵抗がなければ、良い選択肢です。

ブロックを掘り当てたユーザーがわかるのも面白いですね。

どれを選べばいいか

FlexPoolHiveon PoolBinance Pool
対応仮想通貨ETH, XCHETH, ETCETH
(BTCなどにもあるがGPUでは不可)
プール手数料0.5%0%0.50%
支払い方式PPS+PPS+PPS+
最低出金額0.01 ETH0.1 ETH
1.0 ETC
支払い閾値なし
(自分の口座と直結)
出金手数料自己負担(プールが負担)(口座に直結)
その他・採掘報酬が高め・無効なシェアへの報酬・日ごとの報酬支払い
・トレードやステーキングができる
ETHマイニングプールの比較

ゲーマー・クリエイター(映像編集者)・機械学習エンジニアなど、グラボ1-2枚で運用する方には、小回りの利くBinance Poolがおススメです。Spark PoolとHiveon Poolは最低出金額に貯まるでがストレスであり、撤退時に端数が受け取れない可能性があります。
日ごとに換金・ステーキングしたり、トレードしたい場合はBinance一択となります。

その点、FlexPoolはマイニング収益を最大化したいマイナーガチ勢(マイニングリグ1台以上, GPU 8台以上)向きといえます。

Hive on Poolは、HiveOSを利用している小規模マイナー向き(マイニングリグ1台, GPU 3-8台)やネット環境が悪く3-4%ほどstale shareが出てしまう人向けでしょうか。